Ja Sakai カンファレンス 2010
第3回 Ja Sakaiカンファレンス/熊本大学 eポートフォリオ研究会は、盛況の内に閉会いたしました。
ご参加の皆様に深く感謝申し上げます。
第3回 Ja Sakaiカンファレンス/熊本大学 eポートフォリオ研究会について、SakaiプロジェクトのNewslettersで紹介されました。
Sakai Newsletter March 18, 2010
From the Executive Director by Lois brooks
http://collab.sakaiproject.org/pipermail/announcements/2010-March/000218.html
Sakai Newsletter April 08, 2010
From the Executive Director by Lois brooks
招待講演者のお1人方であるLance Speelmonさんは、ご自身のBlogでも紹介してくださっています。
http://lancespeelmon.wordpress.com/2010/03/29/3rd-annual-ja-sakai-conference-report/
第3回 Ja Sakai カンファレンス
『次世代Web技術を活用した学習環境の新展開』
オープンソースeラーニングシステムの重要性と需要は全世界規模で益々高まってきており、
国内においても、オープンソース コミュニティにより開発された、学習支援システム(LMS/CMS)
やeポートフォリオ、ポータルシステム等々を導入する教育機関が増えてきています。その中でも、
教育の質保証、学習成果に基づく質の保証された教育の提供が非常に重要視されてきている現状
を考えると、eポートフォリオシステムは次世代のeラーニングシステムの中核の一つになると
考えられます。本カンファレンスでは、質保証された教育を提供していくために、Sakai CLEや
ITをいかに活用していくべきか、国内の各機関での取組報告を交え、参加者の皆様と考えていき
たいと思っています。多数の皆様のお越しをお待ち致しております。
開催日:2010年3月16日(火)10:00-17:00
場 所:熊本大学 工学部 百周年記念会館(黒髪南キャンパス 20番の建屋)
主 催:熊本大学
Sakai Foundation Ja Sakai コミュニティ
定 員:200名
参加費:無料
プログラム
09:30-10:00 Ja-Sakaiコミュニティ総会(参加自由)
10:00-10:30 開会挨拶
安部眞一 熊本大学 教授 副学長(教育・学生担当),eラーニング推進機構長
間瀬健二 名古屋大学 大学院情報科学研究科 教授 ,Ja-Sakaiコミュニティ代表
10:30-12:30 招待講演
Technology and Learning
Lois Brooks(Executive Director of the Sakai Foundation, Stanford University)
Sakai 3 and the next major web technologies...
Lance Speelmon(Indiana University, Board of Directors of the Sakai Foundation)
12:30-13:30 昼食
13:30-14:30 基調講演
eポートフォリオがもたらすICT活用教育の大変革 - 教授者(科目)中心から学習者中心へ -
中野裕司(熊本大学 教授 総合情報基盤センター,大学院 教授システム学専攻)
14:30-17:30 一般講演
14:30-14:50 OSP を活用したコンピテンシーに基づくeポートフォリオシステムの開発
宮崎誠(熊本大学大学院 社会文化科学研究科 教授システム学専攻)
熊本大学大学院の教授システム学専攻において,Sakai CLE の e ポートフォリオツールである
OSP (Open Source Portfolio) を活用し,学習ポートフォリオシステムを構築した.本システム
は本専攻のコンピテンシーに基づくカリキュラム設計に対応しており,学修成果物をコンピテンシー
毎に自動的に整理し,管理することが可能である.また,Black board Learning System CE6 と
本システムを連携することで,学修成果物の収集を実現したので報告する.
14:50-15:00 Coffee Break
[コーディネータ:常盤祐司(法政大学)]
15:00-15:20 CEAS/Sakaiのトピック機能を利用した大人数教育での成績評価実践
田中俊也 (関西大学文学部心理学専修)
関西大学におけるCEAS/SakaiCLE連携システムでの「トピック」機能を利用して、学生の学びの
スタイルが浮き彫りにされる評価方法を考案・実践した事例を紹介する。SNS機能の発展版として
位置づけることのできるこのトピック機能は、授業直後にその時間での最も重要なテーマを「トピック」
として学生に提示し、自由な書き込み・お互いの議論を引き出すことができる。その、週内での閲覧・
投稿数と最終週までの積算数から、学生の授業の取り組みのスタイルを同定する方法を考案した。
15:20-15:40 CEAS/Sakai連携システムの利用環境と教育実践事例
冬木正彦 (関西大学環境都市工学部)
関西大学ではCEASとSakai CLEを連携させたCEAS/Sakai連携システムを2010年4月から全学
レベルで運用している。本発表では、CEAS/Sakai連携システムのシステム構成と提供している機
能およびその特徴をまず紹介する。次にSCORM学習教材の利用法と教育GP取組でのSakai CLE
の利用について述べ、さらに実際の授業科目における利用事例を紹介する。最後にシステムの運用
を支援する組織の現状とシステム開発の今後の方向性を示す。
15:40-16:00 Sakai CLEへのツール統合の試み
常盤祐司(法政大学)
Sakai CLEはJavaフレームワークで開発されているため機能を追加するにはJava開発環境の理解が
必要となっており,少ない開発要員で開発を余儀なくされる大学にとっては課題となっている.本報告
では遠隔講義を支援するために実験的にPHPにて開発された出席者情報提示システムをデータベー
ス統合によってSakai CLEの一機能として簡便に追加する試みを紹介する.
16:00-16:10 Coffee Break
[コーディネータ:上田真由美(京都大学)]
16:10-16:30 名古屋大学における Sakai の全学運用とその課題
太田芳博,田上奈緒,中務孝広,梶田将司,間瀬健二(名古屋大学)
名古屋大学情報連携統括本部では,情報メディア教育システムの一部として運用してきたコース管理シス
テム WebCT の後継として,Sakai を全面的に採用することになった.本報告では,名古屋大学における
Sakai の全学運用の現状と課題を技術面を中心に述べる.
16:30-16:50 IMS ラーニングインフォメーションサービスによる教務システム・Sakai 間の連携
田上奈緒,太田芳博,中務孝広,梶田将司,間瀬健二(名古屋大学)
コース管理システムの全学運用に際しては,数千の講義等を対象としたワークサイトの作成や教員・学生
の登録が必要になるため,履修登録情報を管理する教務システムとの連携は必須である.本報告では,IMS
ラーニングインフォメーションサービスの実装として開発が進められている Sakora を用いた教務システ
ム・ Sakai 間の連携とその課題について述べる.
16:50-17:10 明治大学におけるSakaiを利用したプログラミング学習支援プロジェクト
藤井聡一朗 (明治大学)
明治大学 理工学部 情報科学科では、2009年度からプログラミングの実習に、Sakaiを利用し独自に
開発したシステムを使用している。ここでは、開発したシステムの概要や、実習でのSakaiの利用方法
および、現在進行中のSakaiに関連したプログラミング学習支援プロジェクトに関して報告する。
17:10-17:30 大学教員のための教育研修システムの構築-KEEP ToolkitとSakaiの活用-
酒井博之(京都大学)
大学教員の教育改善活動を支援するため,KEEP ToolkitとSakaiを活用した教育研修支援システム
「MOST」を構築し,2009年11月より運用を開始した.本報告では,MOSTの概要を説明するとともに,
KEEP Toolkitを使って作成した授業改善やFD実践に関するコンテンツの事例を紹介し,今後,本シス
テムを活用して高等教育における教育改善をいかに展開していくかについて議論する.
17:45-19:45 情報交換会 (会費制 4,000円程度)
場所:熊本大学生協 Forico (黒髪南キャンパス 36番の建屋)
お問合せ :kanji@ja-sakai.jp (Ja Sakai コミュニティ幹事会)
本カンファレンスは、第3回 熊本大学 eポートフォリオ研究会と併催されています。
同研究会は、平成19年度 文部科学省「大学院教育改革支援プログラム」に採択された
「IT時代の教育イノベーター育成プログラム」事業の一部として実施されていることをここに記し、
関係者の皆様に深く感謝いたします。
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