Ja Sakai カンファレンス 2013

**終了しました.**

Ja Sakai コミュニティで は3月13日(水)に京都大学にて「学びの復権に向けたポートフォリオ文化の醸成と情報環境」をテーマとした第6回 Ja Sakai カンファレンスを開催いたします.基調講演ではePortfolio発祥の地とも言える米国ミネソタ大学でプロジェクトを推進されてきたTreuer氏と Smith氏による講演を予定しています.続く特別講演では基調講演で述べられた考え方をベースにして開発されこの4月から利用が開始される京都大学の事 例について梶田先生に解説いただきます.招待講演では昨年Jasigと Sakai Foundationが合併して設立されたApereo Foundationから代表のBaron氏をお招きしSakaiコミュニティの将来の方向性を示していただくとともに,現在開発が進められている Learning Analyticsシステムについても報告していただきます.一般講演ではSakaiを活用して様々な教育システムを開発している国内大学から報告が行わ れます.
多数の皆様のご参加をお待ちしております.
 
下記にプログラム概要を示します.
申し込みはプログラム「参加申込」にあります「申し込み用Webサイト」 ( https://pm.media.hosei.ac.jp/apply/ ) にてお願いいたします.

概要
開催日:    2013年3月13日(水) 
場 所:    京都大学 法経済学部本館1階西 法経第四教室
               (http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm の4番)
主 催:    Ja Sakai コミュニティ,Sakai Foundation  
共 催:    京都大学学術情報メディアメディアセンター,兼松エレクトロニクス,新日鉄住金ソリューションズ,富士ゼロックス
                         
後 援:    大学ICT推進協議会    
定 員:    200名
参加費:    無料
参加申込:   申し込み用Webサイト ( https://pm.media.hosei.ac.jp/apply/  ) にてお申し込みください.
申込締切:    2013年3月10日(日)
プログラム:
  9:50 - 10:00  Opening Remarks   Ja Sakai 代表  PDF
10:00 - 11:10 基調講演 (同時通訳あり.京都大学学術情報メディアセンターセミナーとして開催されます.)
   Literacy Skills for ePortfolio Success    PDF
                Paul Treuer (Director, Supportive Services Program, University of Minnesota Duluth) 
                Janice A. Smith, Ph.D. (Consultant, Three Canoes LLC)
ePortfolio とは何か,また,学びの成功にどのように貢献しうるのか.過去10年間,世界中のプロジェクトが様々な形で ePortfolio を定義してきたが,すべての人が思い描くようなものに ePortfolio がなり得るとは考えられない.本講演では,ePortfolio の主目的,ePortfolio が使われるようになることのメリット,ePortfolio の利用を成功に導く必要なリテラシスキルを明確にする.ePortfolio を上手く使いこなすユーザは,情報が溢れる世界において生涯にわたって独立して学び続けられる人となり,知識を生み出す実践コミュニティにおいてよりよい 働き手となる方法を理解するとともに,ある特定のアウトカムや問いに対する答えに自分の学びの焦点を合わし続けられる.ePortfolio の利用を通じて成功するためには,学生は,いかなる学びの環境においても自分の学びを記録し,学習目標に到達するよう自らを律し,自分の学びについて批判 的かつ省察的に思考し,自分の学びをまとめ上げるためのリテラシスキルを修得する必要がある.ePortfolio で成功するために必要なリテラシスキルは,大学を卒業するために必要な,人生やキャリアでの成功に求められるスキルと同じである.
 
11:10 - 12:00  特別講演
   京都大学におけるポートフォリオ情報環境戦略の開発と実装 PDF
               梶田 将司 (京都大学)
京都大学の教育理念である「対話を根幹とした自学自習」は,「自重自敬」,すなわち,「自らが主体的に考え,自らを敬えるような人間になれ」と いう初代総長の言葉から脈々と受け継がれた京都大学の精神に基づいている.本講演では,その精神を根幹に据え,教えと学びのプロセスを通じた教員・学生の 自己開発を支援するためのポートフォリオ情報環境戦略を検討するとともに,京都大学リーディング大学院「思修館」におけるポートフォリオ実践活動に基づい てその実装を議論する.
 
13:30 - 14:20 招待講演
   Sakai Project Future & Learning Analytics system for Sakai  PDF
               Josh Baron (Pro Tem Chair of the Apereo Foundation, Senior Academic Technology Officer, Marist College)
昨年Sakai founadtion とJasig が合併して設立されたApereo Foundationの現状と今後のプロジェクトの方向性を説明する.また,ePortfolioの導入とともに教育におけるデータ科学として近年注目を 浴びているLearning Analytics システムをSakai CLE上で実現するためのシステム開発について説明する.

14:30 - 17:30 一般講演セッション ( 座長: 出口大輔 (名古屋大学) )
   Ja Sakai活動報告  PDF
      Ja Sakai幹事会
昨年3月に開催されたJa Sakaカンファレンスから今日までの活動を報告するともに,来年のJa Sakaiカンファレンスに至るまでの計画を説明する.
 
    名古屋大学におけるSakaiの活用事例の紹介  PDF
      出口 大輔,後藤 明史,大平 茂輝,太田 芳博,田上 奈緒,中務 孝広,森 健策(名古屋大学)
名古屋大学では,2010年度から教育学習支援システムとしてSakaiを採用し,学内システムと連携を図りながら全学的な運用を行っている.本発表 では,名古屋大学におけるSakai(NUCT: Nagoya University Collaboration and course Tools)の利用状況を報告するとともに,名古屋大学独自 に実装した機能を交えながら,これまでの活動内容を紹介する.
 
   沖縄科学技術大学院大学のSakai導入事例  PDF
     日比野泰介(沖縄科学技術大学院大学),新垣賢一郎(株式会社イーサー)
沖縄科学技術大学院大学におけるSakai導入事例を報告する.沖縄科学技術大学院大学では2012年9月の開学からSakaiを学習支援シス テム,コラボレーションツールとして全学的に運用している.小規模の組織における最小限の改修でのSakai導入の経緯と現在の利用状況を報告する.
  
    Sakaiとの連携システム:CEAS/SakaiとS-maqs    PDF
      本村 康哲(関西大学)
関 西大学で開発されたCEAS/Sakaiシステムは,予習・授業・復習の学習サイクルを支援するCEASに,Sakaiの機能を取り込んだハイブリッドシ ステムである.現在,Sakai2.9へのバージョンアップへ向けて,改修が最終段階に入っている.これに加え,CEAS/Sakaiと連携するモバイル 端末利用のレスポンス・アナライザS-maqsを開発した.これらのシステムは,さらなる授業の活性化と授業外での自主的な学びを狙いとして,2013年 度から全学での利用を見込んでいる.本講演では,これらのシステムの導入経緯と教育効果,および運用に際しての課題について報告する.
  
   Sakaiを利用したプログラミング学習支援システム  PDF
      玉木 久夫(明治大学)
明 治大学 理工学部 情報科学科では,プログラミングの実習にSakaiを利用した学習支援システムを使用しており,日々改良を進めている.今年度には新た な問題形式である直訳問題,問題推薦システム MILES,プログラム理解支援ツール トレースシートの3つを実装した.直訳問題とは,英語の直訳のように問題文に記述されている手順をそのままプログラムに書き直させる問題の形式であ る.MILESは,学生の学習状況を元に適した問題を推薦するシステムである.トレースシートはプログラムの実行過程を表の形式で表示し,プログラムの理 解を補助するためのツールである.本講演では,これらの機能を運用した結果とともに報告する 
 
   電子透かしを活用した紙文書とSakai連携  PDF
   常盤 祐司,宮崎 誠(法政大学),山田 勇樹(兼松エレクロニクス),佐藤 悦志(富士ゼロックス)
一般教室で行われる授業でSakaiなどの授業支援システムを活用するにはITデバイスを持ち込む必要がある.スマートフォンなどが普及した現 在ではBYOD (Bring Your Own Device) というコンセプトで個人が所有するIT機器を活用することも考えられるが,教員がそれらの機器を活用して授業を実施するには多くの障壁がある.そのため教 室では従来から行われている紙ベースの教材を利用した授業を実施し,授業後にそれらをスキャンしてSakaiに蓄積し学生にフィードバックすること目的と してシステムを開発した.本講演ではこのシステムを利用して実証実験をした結果について報告する.

   Sakai2.9 導入事例 ~Sakai 旧バージョンからの移行・日本語対応・教務システム連携ツールの開発~ PDF

      豊田耕一(新日鉄住金ソリューションズ)
Sakai2.9 が正式リリースされユーザインターフェイス,品質の大きな向上が図られた.本論文ではSakai2.9 の日本語対応を通して新規導入ならび旧バージョンからの移行を行うにあたっての知見を報告する.また,Sakai2.9 上での商用教務システムとの連携ツールを紹介する.
 
18:00 - 20:00 情報交換会 (会費制:4,000円)
 
お問い合わせ
Ja Sakaiカンファレンス事務局
       Mail: conf2013@sakaiproject.jp